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一次創作ブログ

新版登場人物紹介:エイブ・レルズ

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名前:エイブラハム・レルズ(Abraham Reles)
愛称:エイブ(Abe)
性別:男
身長/体重:176㎝/63㎏
血液型:A型
誕生日:5月10日

所属:マーダーインク
愛用拳銃:―
酒/タバコ:×/×
髪の色/瞳の色:ピンク&紫/黒
一人称/二人称:私/あなた
主な登場部:本編3部

――――
マーダーインクの殺し屋。過去の経歴は不明。
レプケ曰く「マイエルが借金のカタに寄こした人材」。
業界では無名でありながら、2本のアイスピックを用いた鮮やか手口で
完璧な暗殺を行いマーダーインク屈指の暗殺者となる。
性格は無感情で閉鎖的、言動は礼儀正しいが他人との交流を悉く拒む。
レプケには興味をもたれ自由を与えられているが、
アルバートには危険視されており信用されていない。
時折サマンサが密かに彼を気に掛けているような様子がある。極度の甘党。
――――


◆エイブのイメージ曲:Malcolm McLaren『About Her』

◆エイブのイメージ曲2:Damia『暗い日曜日





【エイブ・“キッド・ツイスト”・レルズ】(1906-1941)

秘密暗殺組織マーダーインクで最恐を謳われたユダヤ系ギャング。
司法取引を行い警察にマーダーインクの情報を流し、
組織を崩壊させた裏切り者として語られている。

1906年、ニューヨークのブルックリンにて
オーストリアユダヤ人の両親の間に生まれる。
出生名はエイブラハム・レルズ。

中学2年まで学校に通ったレルズは放課後
ブラウンズビルのお菓子屋をぶらつくのが日課だった。
彼の渾名“キッド・ツイスト”は彼が好きだったキャンディーの名称と云われいる。

1920年代にはアーヴィング、マイヤー、ウィリアム・
シャピロ3兄弟の配下となり違法スロットマシン業を始めるが、
マイヤー・ランスキーと縄張り協定を結んだことで
シャピロ兄弟から敵視され命を狙われるようになる。

1932年、シャピロ兄弟はレルズを銃撃し彼の恋人を誘拐し暴行を加えた。
恋人の復讐に燃えたレルズは仲間を集め4人の暗殺チームを結成し
シャピロ兄弟全員を惨殺した。この時彼が作った暗殺チーム
“ブルックリン・インク”こそが後のマーダーインクの前身である。

その直後に創立されたマーダーインクの殺し屋として
アイスピックを用いた巧妙な手口で数百に及ぶ暗殺事件に関与した。
しかし、1940年に殺人をはじめ複数の罪で逮捕されたレルズは
何とか極刑を免れるため司法取引に応じ、マーダーインクが行った
殺人事件や組織の主要メンバーの情報をすべて話してしまった。
結果、マーダーインクはリーダーのルイス・バカルターをはじめ
多くの構成員が死刑または終身刑に処され組織は壊滅した。

レルズは主要メンバーの一人である副リーダーの
アルバート・アナスタシアの犯罪について、1941年11月に行われる
裁判で証人として証言をすることになり、彼はコニーアイランドにある
ホテルで警察による24時間の護衛を受けることになった。
しかし、アナスタシアの裁判の当日である11月12日の早朝
レルズは突如ホテルの6階から謎の転落死を遂げる。(満35歳没)

現場の状況からレルズの死は自殺と断定されたが、
裁判で自身に不利な証言をされることを恐れたアルバート・アナスタシアが
盟友であるコーサ・ノストラの幹部フランク・コステロに頼み
レルズを始末させたのではないかと云われいる。
また、同年12月に同じく裁判を控えていたルイス・バカルターが報復のために
自ら秘密裏に暗殺者を差し向けレルズを殺害したのではないかなど
現在でも様々な憶測が飛び交っている。

レルズの悲劇的な最期は、彼がカナリアのような美声の持ち主だったことに因み、
The Canary Sang But Couldn't Fly』“カナリアは歌えども空を飛べず”
タイトルでエドモンド・エルマレフによって書き残されている。


◆エイブ・レルズを取り扱った作品
・映画『暗黒街の顔役(1974)』演:ジット・カザン
・映画『マーダーインク』演:ピーター・フォーク
・ドラマ『The Making of the Mob:New York』演:サム・リトル
・書籍『The Canary Sang But Couldn't Fly』著:エドモンド・エルマレフ
etc.