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一次創作ブログ

新版登場人物紹介:カルロ・ガンビーノ

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名前:カルロ・ガンビーノ(Carlo Gambino)
愛称:カール(Carl)
性別:男
身長/体重:170㎝/55㎏
血液型:O型
出身地:イタリア(シチリア系)
誕生日:8月24日

所属:マーダーインク、マンガーノファミリー(後のガンビーノファミリー)
愛用拳銃:ワルサー PPK
酒/タバコ:×/×
髪の色/瞳の色:金/茶
一人称/二人称:僕/あなた、キミ
主な登場部:本編2,3,5部。番外編『Valachi』

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マンガーノファミリーの構成員であり、マーダーインクのヒットマン
性格は非常に穏やかで心優しいが、常に弱気で優柔不断な面もある。
人の後ろに隠れてとにかく目立たないため周りからの評価・認識は低く、
組織内では完全に見下されて扱き使われている模様。
アルバートとはイタリアにいた頃からの幼馴染でビジネスパートナーでもあるが、
カルロに大して何やら複雑な感情を抱いているらしく一方的に嫌われている。
小柄な顔に不釣り合いなほど大きな鷲鼻が唯一の特徴。近所では評判の愛妻家。
本編5部の主人公の一人。
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◆カルロのイメージ曲:Eric Clapton『Change The World』

◆本編5部のイメージ曲:Goo Goo Dolls『Iris』





【カルロ・ガンビーノ】(1902-1976)

禁酒法時代を代表するニューヨークのイタリア系マフィアの一人であり、
ガンビーノファミリー(旧マンガーノファミリー)のボスにして、
1960年代にコーサ・ノストラ最高委員会の議長を務めた最高幹部である。

1902年、イタリアはシチリア島にて父トンマーゾと母フェリーチェの間に誕生。
1921年、母方の親戚筋にあたるカステラーノ家を頼り一家で渡米する。

ガンビーノは10代にしてマフィアの一員となり、
ジョー・マッセリアらの下で密輸品の運び屋となって働いた。
その後一度シチリアに戻ったが、ファシスト党ベニート・ムッソリーニによる
マフィアの弾圧から逃れるため、1929年に再びアメリカへ密入国した。

ジョー・マッセリアの配下としてカステランマレーゼ戦争を戦ったガンビーノは
1931年のラッキー・ルチアーノによる五大ファミリー再編成後
マンガーノファミリーに配属される。
ヤミ賭博、高利貸し、酒の密輸など幅広いビジネスで金を稼ぐ手腕を認められ、
数年後には一家の幹部にまで昇格した。

1951年、フランク・コステロとヴィト・ジェノヴェーゼによる抗争の最中
ボスのマンガーノと彼の相談役だった弟のフィリップ・マンガーノが殺害され、
副ボスであったアナスタシアが新たに二代目ボスに就任した。
コステロ派だったアナスタシアを脅威と考えたジェノヴェーゼは
彼と犬猿の仲だったガンビーノと共謀し、1957年にアナスタシアを暗殺した。

3年後、ジェノヴェーゼによってガンビーノはアナスタシアに代わり
一家の実権を握り新たにガンビーノファミリーを設立するが、
これはジェノヴェーゼがガンビーノを傀儡とし彼のファミリーを
自らの傘下に加え支配しようとする策略であった。

しかしガンビーノはジェノヴェーゼの傀儡に甘んじることなく即座に行動をとり、
1959年にフランク・コステロ、マイヤー・ランスキー、そして五大ファミリーの
一角ルッケーゼファミリーのボスであるトーマス・ルッケーゼらと組んで
ジェノヴェーゼを麻薬取引の罪で監獄に封じ込めた。

さらに1962年には、自身の息子とルッケーゼの娘の結婚を機会に
両ファミリーに強固な連携を取らせることで、同じ五大ファミリーの
プロファチ-ボナンノファミリーの連合を切り崩しにかかった。
プロファチとボナンノに内部抗争を起こさせることで、
プロファチファミリーを自身の傀儡として利用し、またボナンノファミリーを
ボスであるジョセフ・ボナンノを引退に追い込むことで弱体化させた。

こうしてガンビーノは、1960年代において五大ファミリーを完全に支配し
コーサ・ノストラの最高委員会議長に上り詰めた。
1976年にガンビーノが心臓病を患って死去するまで、
ガンビーノファミリーは全米最大最強の犯罪組織を謳い続けた。(満74歳没)

私生活としては、1926年に後にガンビーノファミリーの二代目ボスとなる
ポール・カステラーノの姉カタリーネと結婚し三男一女をもうけている。
非常に愛妻家として知られ、1971年に妻に先立たれて以来
頻繁に体調を崩すようになってしまう程だった。

晩年の物静かながら貫録を備えた大ボスというイメージとは異なり、
若い頃は冷酷で敏腕の殺し屋だった。
その反面大きな鷲鼻以外特徴がなく目立たない男であり、
ジョセフ・ボナンノは自著の中で「リスのような弱虫な小男で殴られても
怒りもせずただ薄ら笑いを浮かべているだけだった」と中傷している。
またアルバート・アナスタシアとは長年同じ組織で働いていたにも関わらず、
生涯一度も名前を呼ばれなかった程に嫌われていたと云う。

このような評価から、当時はガンビーノが全米を支配する
マフィアの大物になることを誰も予想だにしていなかったのである。


◆カルロ・ガンビーノを取り扱った作品
・映画『ドン・カステラーノ N.Y.の帝王』演:アル・ラスキオ
・テレビ映画『ゴッチ・ザ・マフィア 武闘派暴力組織』演:マーク・ローレンス
・ドラマ『The Making of the Mob:New York』演:ノア・フォレスト
etc.