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一次創作ブログ

新版登場人物紹介:ルイス・バカルター

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※10年前


名前:ルイス・バカルター (Louis Buchalter)
愛称:レプケ (Lepke)
性別:男
身長/体重:172㎝/56㎏
血液型:AB型
出身地:北欧 (ユダヤ系)
誕生日:2月6日

所属:マーダーインク
愛用拳銃:FNブローニングベビー
酒/タバコ:○/○
髪の色/瞳の色:金/青
一人称/二人称:僕、俺/キミ、お前
主な登場部:本編2,3部。番外編『Lepke』

――――
コーサ・ノストラ専属の暗殺組織マーダーインクのリーダー。
チャーリーたちと同じロスティン門下のギャングの一人。
性格は気まぐれで自己中心的、他人に悪影響を与えるのが楽しみ。
自分の逸楽を満たすためならどんな残虐非道な行いにも躊躇がない。
暗殺業のカモフラージュとして高利貸しを営んでいる。(本人曰くこっちが本業)
マイエルと同等の頭脳の持ち主で仕事の利害関係をめぐり、
彼と擦った揉んだの押し問答を繰り広げることもしばしば。
確かではないが若い頃に軍役経験があるらしく、
秘書のサマンサとはその頃からの最古の付き合い。
本編3部及び番外編(過去編)『Lepke』の主人公。
――――


◆レプケのイメージ曲:Babyface『Tender Lover』

◆番外編『Lepke』のイメージ曲:DIE ANTWOORD『UGLY BOY』





【ルイス・“レプケ”・バカルター】(1897-1944)

1930年代から40年代にかけて数百人に上るマフィア、ギャングを暗殺した
殺人株式会社マーダーインクを率いたユダヤギャングスター。
アメリカのギャング史上死刑によって葬られた唯一の大物ギャングである。

1897年、ニューヨークのローワー・イースト・サイドで
東欧系ユダヤ人の移民である父バーナードと母ローズの間に生まれる。
愛称の「レプケ」はインディッシュ語で「小さなルイス」を意味する
「Lepkeleh」が由来で、末息子の彼を溺愛していた母親が名付けたもの。

教育水準の高い家庭で育ったものの、12歳の時に父が急逝し15歳で学校を中退。
ラビや大学教授などになった兄姉たちとは異なり、ストリートギャングに入り
20歳になるまでに既に複数回の服役を繰り返していた。

1920年代に入り、アーノルド・ロススタインの傘下に加わる。
そこでラッキー・ルチアーノやマイヤー・ランスキーらと知り合った。
ビジネスとしては服飾労働組合をはじめ様々な事業会社を支配し、
多額の上納金や利子で莫大な財を築いた。
また同時期に、後にマーダーインクの副社長となるアルバート・アナスタシアと
湾岸労働組合を牛耳る彼を監督する役目として仕事を共にする形で出会った。

1931年にベティ・ワッセルマンと結婚し
彼女の連れ子だった一人息子のハロルドを養子に迎えている。
内輪の人間には礼儀をもって接する物静かな男だったが、
仕事上の反逆者に対する制裁は残虐非道を極めると恐れられていた。

1930年代に入り、ラッキー・ルチアーノがカステランマレーゼ戦争を制し
新たなニューヨークギャングのボスの座に就くと、ランスキーと彼の弟分の
ベンジャミン・シーゲルが創設した暗殺組織マーダーインクの社長に就任した。

当初マーダーインクのトップにはランスキーとシーゲルが就く予定だったが、
イタリア系犯罪組織であるコーサ・ノストラの最高委員会にまで影響力を持つ
ユダヤ系のランスキーが事実上二大組織を独裁する形になってしまうことを
イタリア系マフィアたちが反対した結果、ユダヤ系からはバカルターが
イタリア系からはアルバート・アナスタシアが選出された。

1937年頃、検察官トーマス・E・デューイによりニューヨークにおける
最も排除すべき公共の敵の一人として懸賞金付きの指名手配を受けるなど
危険な状況に追い込まれたことで、一時的に姿を隠さざるをえなくなった。
その後1939年には、殺人罪で告発されることを避けるため
麻薬取締法違反の罪で自らFBIに出頭している。

しかし1941年、新たに逮捕されたマーダーインクのメンバーで
バカルターの側近だったエイブ・レルズが自らの減刑と引き換えに
バカルターの犯した数十件に及ぶ殺人を当局に自白したことで彼の命運は尽きた。
同年、バカルターは殺人罪で裁判にかけられ翌1942年に死刑判決を受ける。
1944年、シンシン刑務所にて電気椅子による処刑が執行された。(満47歳没)

バカルターの死には謀略説があり、マフィア側が当局に当時収監中だった
ラッキー・ルチアーノの早期釈放を条件にバカルターの首を身代わりに差し出す
ことで当局に手柄を与えるという密約があったのではないかと云われている。


◆ルイス・バカルターを取り扱った作品
・映画『暗黒街の顔役(1974)』演:トニー・カーティス
・映画『マーダーインク』演:デイビット・J・スチュワート
・ドラマ『The Making of the Mob:New York』演:エヴァン・ボイメル
・書籍『殺人紳士録』著:J・H・H・ゴードン、ロビン・オーデル
etc.